キャスト

Marie-Claire(マリ=クレール):Ariane ASCARIDE(アリアンヌ・アスカリッド)

Marie-Claire(マリ=クレール):Ariane ASCARIDE(アリアンヌ・アスカリッド)

1954年10月10日マルセイユ生まれ。父はナポリ出身。エクサン=プロヴァンスの大学で社会学を学び、この頃にゲディギャン監督と出会う。その後、パリに出てコンセルヴァトワールに入学し、ピエール・ヴィアル、アントワーヌ・ヴィテーズ、マルセル・ブリュワルに師事。在学中、ルネ・フェレ監督『華麗なる昼食会』(77/F)、クリスティアン・ドリヨー監督「À vendre」(78)、ヴィテーズのドキュメンタリーに出演した。卒業し、79年より舞台で活動を始め、兄ピエールと≪Aventures, spectacle à domicile≫を共同演出。81年ゲディギャンの第1作「Dernier été」のヒロインを好演。以来、ブリュワル、兄ピエールの演出作やジャン=ピエール・ダルッサンが共同演出した≪Est-ce que tu m'aimes vraiment?≫(89)など演劇で活動しながら、ほとんどのゲディギャン作品と彼の製作会社AGATフィルムの作品で活躍。97年、フランスで300万人の動員を記録する大ヒットとなった『マルセイユの恋』で気丈なバツ2母を熱演して注目を浴び、セザール賞主演女優賞を受賞。00年「La ville est tranqulle」の演技でバリャドリッド国際映画祭の最優秀女優賞を受賞。06年の「Le Voyage en Arménie」ではゲディギャンと共に脚本を書いている。90年代末からは、ゲディギャン監督以外の作品にも出演するようになり、オリヴィエ・デュカステル、ジャック・マルティノー監督のコメディ『愉快なフェリックス』(99/TV/F)、エレオノール・フォーシェ監督『クレールの刺繍』(03)などに出演した。

Michel(ミシェル) : Jean-Pierre DARROUSSIN(ジャン=ピエール・ダルッサン)

Michel(ミシェル) : Jean-Pierre DARROUSSIN(ジャン=ピエール・ダルッサン)

1953年パリ北西部クルブヴォア生まれ。コンセルヴァトワールでアリアンヌ・アスカリッドらとマルセル・ブリュワルに師事し、在学中は彼の演出した≪人間嫌い≫に出演した。卒業後は79年よりピエール・プラディナスの劇団で活動を始め、以降数々の舞台出演と演出者としてのキャリアを持つ。フィリップ・ド・ブロカ監督の「PSY」(81)で舞台から映画へ進出。その後も、ベルトラン・ブリエ監督『真夜中のミラージュ』(84/ビデオ)、ジャック・ドレー監督『トレンチコートの女』(85)といったヒット作に出演。ゲディギャン監督とは、彼の製作した「Le souffleur」(86)に主演したのに続いて監督作「Ki lo sa?」(85)に出演して以降、「Le promeneur du champ de Mars」(05)以外のすべての監督作品と、製作作品に出演している。『マルセイユの恋』(97)ではセザール賞助演男優賞にノミネートされた。90年、アニエス・ジャウィ&ジャン・ピエール・バクリ作≪Cuisine et dépendences≫で絶賛され、同コンビのモリエール賞助演賞受賞舞台の映画化、セドリック・クラピッシュ監督『家族の気分』(96)でセザール賞助演男優賞を受賞。クラピッシュ監督作品では他に『百貨店大百科』(92)がある。98年はギヨーム・ニクルー監督「Le pouple」でセザール賞主演賞にノミネート。他にもアラン・レネ監督『恋するシャンソン』(97)、ジャン=ピエール・ジュネ監督『ロング・エンゲージメント』(04)、ベルトラン・ブリエ監督『ダニエラという女』(05)、コリーヌ・セロー監督『サン・ジャックへの道』(05)、ジャン・ベッケル監督『画家と庭師とカンパーニュ』(07)などに出演。また、舞台出演も続け、ジャン・クロード・カリエール作《La Terrasse》(96)、ウラディーミル・ヨルダノフ作・演出《Droit de retour》(00)などがある。05年には、初長篇監督作「Pressentiment」を撮った。最新作はアキ・カウリスマキ監督『ル・アーヴルの靴みがき』(11)、ジャン=マルク・ムトゥ監督「De bon matin」(11)、フォルカー・シュレンドルフ監督「La mer à l'aube」(11)。またミシェル・ゴンドリー監督「L'ecume des jours」の製作が進行している。

Raoul(ラウル): Gérard Meylan (ジェラール・メイラン) 

Raoul(ラウル): Gérard Meylan (ジェラール・メイラン) 

1952年マルセイユ生まれ。ゲディギャン監督の幼馴染み。81年の「Dernier été」以降、「Le promeneur du champ de Mars」(05)以外のすべての監督作品に出演。特に『マルセイユの恋』(97)で、フランスでは知らないものがいない存在となった。他にマルセイユ出身のルネ・アリオ監督「Le matelot 512」(84)と「Transit」(91)、クレール・ドニ監督『ネネットとボニ』(96)、フレデリック・ヴィドー監督「Variété française」(03)、ジャン=アンリ・ロジェ監督「Lulu」(02)と「Code 68」(05)、ホセ・アルカラ監督「Alex」(05)、リュカ・ベルヴォー監督「Rapt」(09)、フレデリック・セルリ監督「Le thanato」(11)等がある。

Denise(ドゥニーズ): Marilyne CANTO(マリリン・カント)

Denise(ドゥニーズ): Marilyne CANTO(マリリン・カント)

1963年11月18日生まれ。数多くの作品に出演してきた実力派女優で、コメディエンヌとしても知られる。ミシェル・ラング監督「L'hôtel de la plage」 (78) で長篇映画デビュー。主な出演作は、イヴ・ボワッセ監督「La clé sur la porte」 (78)、ジャン=クロード・シュスフェルド監督「Elle voit des nains partout!」 (82)、ジャック・ドワイヨン監督「Du fond du coeur」 (94)、フィリップ・ガレル監督「彷徨う心」 (96/TV)、セドリック・クラピッシュ監督『猫が行方不明』(96)、ラウル・ルイス監督『三つの人生とたった一つの死』(96/TV)、エンキ・ビラル監督『ティコ・ムーン』(97)、マニュエル・ポワリエ監督『ニノの空』(97)『ぼくのパパは、きみのパパ』(02/F)、エルベ・ルルー監督「On appelle ça... le printemps 」(01)、ドミニク・カブレラ監督『優しさのミルク』(01/TV)、ジャン=ピエール・アメリス監督「C'est la vie」 (01)、クロード・シャブロル監督「L'ivresse du pouvoir」 (06)、オリヴィエ・デュカステル、ジャック・マルティノー監督「Nés en 68 」(08)、マイウェン・ル・ベスコ監督「Le bal des actrices」(09)、諏訪敦彦、イポリット・ジラルド監督『ユキとニナ』(09)等。自ら監督、脚本を手掛けることもあり、短篇映画「C'est d'accord」(07)「Oui, peut-être」(07)「Sweet Dreams」(05)「Noodles」(87)がある。今後、ヴァレリー・ムレジェン、ベルトラン・シェフェール監督「En ville」(11)、ルイ・ベッケル監督「Les papas du dimanche」(12)と出演作が続く。

Christophe(クリストフ):Grégoire Leprince-Ringuet(グレゴワール・ルプランス=ランゲ)

Raoul(ラウル): Gérard Meylan (ジェラール・メイラン) 

1987年12月4日ノルマンディー生まれ。98年から02年には、ソリストも務めたことがあるパリ・オペラ座の聖歌隊メンバーとして、シャトレ座でパトリス・シェロー監督が舞台演出をした≪Woyzeck≫に参加。才覚を現し、アンドレ・テシネ監督に見いだされ、03年にエマニュエル・ベアールとギャスパー・ウリエルと共演した、テシネ監督『かげろう』(03)にて映画初出演、04年度セザール賞の有望若手男優賞にノミネートされた。フランス映画界の新星のひとりとして、ニコール・ガルシア監督「Selon Charlie」(06)、クリストフ・オノレ監督『愛のうた、パリ』(07/F)、『美しいひと』(08/DVD)、ロベール・ゲディギャン監督「L'armée du crime」(09)などに出演。10年は、カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品されたベルトラン・タヴェルニエ監督「La Princesse de Montpensier」(10)に出演した。同映画祭ある視点部門に出品されたジル・マルシャン監督『誘惑/セダクション』(10/DVD)では主演、続くアルジェリア戦争を描いたユーグ・マルタン&サンドラ・マルタン監督による『ゾーンA』(10/DVD)でも主役をつとめている。

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