ローマの教室で~我らの佳き日々~
作品情報
答えはひとつじゃない。人生はいろいろ。
それぞれ好きな色があっていい。
笑い、ため息、涙、微笑み―――。
毎日は驚きと発見に満ちて、こんなにも輝いている。
「教師の仕事は学校内だけ」という冷静な女性校長ジュリアーナ。
「生徒にやる気をおこさせる」と情熱に燃える国語補助教員ジョヴァンニ。
「生徒はみんな頭がからっぽ」と嘆く情熱を失った皮肉屋の老教師フィオリート。
タイプも経験もまったく異なる3人の教師たちは、それぞれに母親が蒸発し身寄りがなくなった男子生徒、素行不良の女子生徒、押しかけ同然で現れる教え子だった女性…と手に余る子と関わることに。
3人は、彼らとの交流をとおして、教え、教えられ、しだいに人生の豊かさを知る…。
生徒はもちろん、教師だってそれぞれに悩みがあって、みんな答えを探している。
晴れときどき曇り、思い通りにならないのが人生――。
しかし、人生には驚きや発見があり、光り輝く果実のような出会いがいくつもあるのです。
『ローマの教室で~我らの佳き日々~』は、迷いながらも生きる喜びを見出していく3人の教師たちを、あたたかい眼差しで描いた心温まるヒューマンドラマの傑作です。