雪だ! テディベアのルドヴィック一家の山小屋にも冬が訪れた。
ひどい吹雪がやんだある朝、玄関を開けると雪まみれのお人形が落ちていた。ルドヴィックがお人形をやさしく介抱すると、お人形が動きだした! 2人はすぐに友だちになった!沢山遊んだ後、外で雪だるまを作っていると、隣の家の女の子ベアのソリがルドヴィックにぶつかって足にケガをしてしまう。お家で手当てを受けているその時、お人形の本当の持ち主である女の子ベアが彼を連れて帰ってしまった。その特別なお人形は僕のだよ!目に涙をためるルドヴィック。
 せっかく出来た大事な友だちがいなくなって、がっかりするルドヴィックに隣の女の子ベアがお見舞いに来てくれる。彼女のプレゼントはあのお人形だった! 帰ってきてくれたんだね!そしてルドヴィックにも笑顔が戻ってきた。

 時は春。ルドヴィックの庭には花と緑が咲き乱れている。山小屋のお家では、ママが動物の紙細工を作ってくれた。色とりどりのゾウやキリンにサルにワニ、そしてライオンまで!
 ルドヴィックが夢中になって紙細工で遊んでいるうちに、いつしか動物たちが息をふきだした…。そう、ルドヴィックの庭は“アフリカ”になったのです。
 かわいらしい青い鳥が飛びかい、木にはサルがよじ登り、キリンは恋人に花を捧げている。ルドヴィックはすっかりこの楽しい王国に夢中になった。
そこへママがおやつと飲み物を持って来てくれた。動物たちは大喜びで、おやつの入った箱を投げっこして遊びはじめる。ルドヴィックは勝手なことばかりする動物たちに腹をたて家の中へ。彼らが中に入りたがっても知らんぷりをしていたルドヴィックも、空模様が怪しくなってきたので、お家の中に入れてあげることにした。そして、皆で仲良くお菓子を分けた。エッヘン、お家なら僕がご主人様さ。

 ルドヴィックにおじいちゃんからの夏休みの招待状が来た!ルドヴィックは久しぶりにおじいちゃんに会えると嬉しい気持ちでいっぱい。だけど、おじいちゃんの家に入ったとたん、もうそこにはおばあちゃんがいないことを思い出した。リビングはおばあちゃんがいた頃とまるで変わっていないみたいだけど、おじいちゃんは寂しい思いをしているに違いない。
よし、おじいちゃんを励ましてあげよう! おばあちゃんが作り方を教えてくれたクッキーを、おじいちゃんと一緒につくるルドヴィック。おいしいね。
おばあちゃんの部屋の壁にかかっているおばあちゃんの写真にそっと手を触れ眺めてみた。そして、お気に入りのレコードをかけるたら、おばあちゃんが写真の中からあらわれて、ルドヴィックと一緒にダンスを踊ってくれた! おじいちゃんにもこんなに素敵で不思議なことがおきますように、そう願いながら、迎えにきたママと一緒におじいちゃんにさよならを言った。
ルドヴィックが帰った後、おじいちゃんは1人いつものようにそのお部屋に入っていくと、あのレコードがまたかかり出すのだった。おじいちゃんにも奇跡がおきるといいな。


 木々が色づき秋が来た。ルドヴィックが公園で遊んでいるとちょっぴり年上のテディベアが近付いてきた。「僕と遊んでくれるのかな?」とルドヴィックは嬉しそう。すると、年上ベアは、ルドヴィックをポカリ、そして逃げていった。
 今度は女の子ベアがやってきた。恥しがり屋のルドヴィックに彼女はニッコリ笑いかけてくれる。少しずつ近寄ろうとしたら、今度はバッタリ顔から転んでしまった。年上ベアが突き飛ばしたんだ。でも、彼女が駆け寄って起こすのを手伝ってくれたおかげでルドヴィックは幸せな気持ちになる。
ルドヴィックに友だちができた! それも葉っぱで風を起こしたりできる魔法の力をもつすごい友だちだ。年上ベアはまだいじわるをしようとするけど、仲良しな2人には、どんなちょっかいもうまく行かなくて、彼はついにいじけてしまった。楽しく過ごしていた2人に、もうさよなるをする時間が来てしまった。また遊ぼうね!その後にルドヴィックはひとり寂しそうな年上ベアを見つけた。ルドヴィックが凧で一緒に遊ぼうよというと、彼はビックリしたあと、すぐ嬉しそうになる。なーんだ、本当は一緒に遊びたかったんだね!

 
 
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