story

STORY

夫のDVから逃れ、13歳の息子ヴァレリオ(アンドレア・ピットリーノ)と共に、ローマから親友が暮らすトリノにやってきたアンナ(マルゲリータ・ブイ)。トリノ駅に迎えに来たカルラ(ヴァレリア・ゴリーノ)は、傷心のアンナとヴァレリオを笑顔で抱きしめ、自身が住む小さな家の一部屋を明け渡してくれた。
落葉が輝く晩秋の街。一刻も早く生活の基盤を築こうと、仕事探しに焦るアンナ。一方、活発なサッカー少年だったヴァレリオは、孤独をかかえて自転車で走り回るだけの日々。そんなある日、夫からアンナの父親を介してヴァレリオ宛てに小包が届く。 息子にとって自分の選択は正しいのだろうかと心乱されたアンナは、その手紙をヴァレリオから隠してしまう。
ついにアンナの仕事が決まり、足取り軽く帰宅した彼女を待っていたのは、手紙を読んでしまったヴァレリオの失踪。近所のビストロオーナー、マチュー(ブリュノ・トデスキーニ)の助けもあり、ヴァレリオを見つけるが、彼の心は硬い鎧をまとったままだった。
人々の心に支えられ、人生の再スタートに向けて歩もうとするアンナとヴァレリオに、ある朝、小さな奇跡が訪れる…。

未来よ こんにちは
監督:イヴァーノ・デ・マッテオ「幸せのバランス」「われらの子供たち」
出演:マルゲリータ・ブイ、ヴァレリア・ゴリーノ、アンドレア・ピットリーノ、カテリーナ・シェルハ、ブリュノ・トデスキーニ
脚本:ヴァレンティーナ・フェルラン、イヴァーノ・デ・マッテオ 撮影:ドゥチオ・チマッティ 美術:アレッサンドロ・マラッツォ 音楽:フランチェスコ・チェラージ 
製作:マルコ・ポッチオーニ、マルコ・ヴァルサニア、ライシネマ
2016年/イタリア=フランス/107分/5.1ch/シネスコ/原題:LA VITA POSSIBILE/英題:A POSSIBLE LIFE/日本語字幕:吉岡芳子 
提供:クレストインターナショナル、朝日新聞社 配給:クレストインターナショナル