Davide
Ferrario ダヴィデ・フェラーリオ
1956年生まれ、トリノ在住。
雑誌の映画批評やエッセイストを経て、1982年にはイタリアで初めてのR.W.ファスビンダーに関する書籍を執筆。またリンゼイ・アンダーソン著「ジョン・フォードを読む」の翻訳も手がけた。現在も雑誌や新聞で映画コラムを書いている。
70年代の終わりにアンジェイ・ワイダの『大理石の男』(’77)やヴェンダースの『さすらい』(’76)を配給する会社を始める。その後、ジョン・セイルズ、スーザン・シーデルマン、ジム・ジャームッシュなどアメリカのインディペンデント映像作家のエージェントになる。ジョン・セイルズのアカデミー賞ノミネート作品『メイトワン−1920』(’87)にも端役で出演。
『トリノ、24時からの恋人たち』は6本目の長篇監督作とるなるが、ドキュメンタリー作家としても有名であり、コレッジョでのパルチザンの戦いを描いた3部作や、ロックグループCSIとのコラボレーションなども手がけている。1991年にはリサーチ、共同制作、編集、監督を行った「American Supermarket」は、アメリカの消費者主義の黄金期を描いた6回のテレビシリーズで、海外セールスも20カ国以上決定している。
1994年に上梓した「Dissolvenza al nero(Fade to Black)」は、1948年にローマに滞在していたオーソン・ウェルズを軸に、史実とフィクションを織り交ぜた小説である。この小説はヘミングウェイ賞を受賞し、いくつもの言語に翻訳されている。版権はロンドンに拠点を置くダコタ・フィルムが獲得済みで、ジョン・セイルズ脚本の大手プロダクションで映画化の予定。
あくまでもインディペンデントにこだわる彼は、自分の映画制作で完全な自由とコントロールを得るために自ら製作会社も運営している。ヨーロッパ映画アカデミー会員。
|